2010年06月28日

外来種。



先日、小谷村の栂池で高原に生えている外来種の駆除をした、というニュースをTVで観た。元々の生態系を壊すということで、なにかと目の敵にされる外来種だけれど、そんな外来種も根付いてしまえば、それはそれで新たな生態系というわけにはいかないのか。人為的に持ち込まれてしまった動植物でさえ、やはり新たな地でも生きていきたいのだろうし、それを奪うことがどうして正当化されるのか、よく考えてみないと分からないことじゃないか、と。
人間もそうなのか。コミュニティや仲間意識においては意識もせずに「内」と「外」が区別されているように思う。内輪と余所者というか。余所者から内輪を守るために、そういう括りが要るのかもしれない。しかも、内輪に食い込んでくる余所者は、まるで外来種のように蔓延ったり繁殖したりする場合もある。それで、コミュニティ自体を変質させてしまうことも。内輪が弱いから余所者の存在がより目立つということもあるだろう。それも、自然の様子を変えていってしまう外来種と似ているような気がする。
写真は、昨日田植えを手伝った際に撮った田んぼを眺めるそうすけという構図。そうすけも外来種だし。

追記、先程ちょっとウキペで調べてみたら、外来種とは人為的に持ち込まれた生物を指すらしく、風や鳥が運んだりした種子は、どうも違うらしい。となれば、あのニュースが言っていた「外来種」とは、本当にそうなのだろうか。人が持ち込んで、栂池の高原に撒いたなんて、ちょっと想像し難い。