2011年03月22日

きっと、かえる。



 昨日、震災被害者のために何かしたいと思うけれど何ができるのだろうか、を話し合う場があり顔を出してみた。援助のための活動というものは、手を差し伸べる側もそれを受け入れる方もそれぞれに思いの違いや温度差がある、というのは当然のことだから善意の押し付けや、善意を押し付けることを押し付けるようなことにも陥りやすいから気を配らないと。案外、このような心のやりとりほど難しいように感じるのは、普段から上手くいかないことが多い僕の場合に限ったことなのか。
 震災にあった方々は、元通りにかえることだけを望んでいるのではないでしょうか。たとえ、元通りは難しいとしても、かえる場所へはかえれるように。

 被災者のために何ができるか、情けは他人のためならずというわけではなく、ただ素直に自分自身の尊さを知るために、考えたり行動したり。今こそ、他人に求めることより、自分を知って自分でアクションを起こすという意識が大切なんだろうな。批評や非難ばかりで、自らのことを見失っている僕らは、これほど悲惨な出来事に直面しないと、省みることができないのだろうか。いや、できると思うんだよ、きっとかえるよ。

 被災地から伝えられるおとなの涙とこどもの笑みが、僕を打ちのめしたり励ましたりする。その動揺こそが、ひとがひととして生きるための生命力なんだ。  


Posted by sousuke at 04:41Comments(2)