2012年01月23日

ぬくぬく思う。



 石油のような化石燃料を燃やすと二酸化炭素が出る、というか燃焼することで炭素と酸素が結合して二酸化炭素になり、それで熱エネルギーも出るという、そんなはずだった、確か…。それで、植物由来の炭素、たとえば薪とか木質ペレットであれば、燃焼して二酸化炭素ができても地球の環境にはさほど影響はないんだよという、「ゼロエミッション」なる理屈が罷り通っていて、石油や石炭のような地下資源が燃焼した際に生じた二酸化炭素については、地球温暖化の原因とされている、らしく。でもって、原子力は燃焼ではなく核分裂で膨大な熱エネルギーを生む、ということで、地下資源でも二酸化炭素を伴わないという、そんなわけで地球にやさしいエネルギーということになっていた(その説には多くの異論があるようですが)。
 エネルギーにまつわる事情は、大きな経済的な動きとある種の独占的かつ一方的な都合に支配されているようなので、なかなか本質的な議論が出来にくいような気がする。石油を売りたい人、電気を売りたい人、ガスの人、太陽熱(光)の設備を売る人、など…、それぞれが「いちばんエコだぞ!」を声高にアピールする様は、まさに「ご都合主義だよなあ」としか思えなかったり。未来のことを本気で考えるならば、それぞれの自己都合なんか放り出さないとダメなんじゃないか…。
 とは言ってもねえ、この寒さは身に染みるというわけで、ぼくは石油ストーブに依存して二酸化炭素を排出しながら暖をとっています。それが悪いことなのかどうか、その辺のことは良くわからないし、わからなくても良いと思うし、わかるわけないよとも思う。
 写真のストーブは石油ストーブの代名詞ともいうべき「アラジン」の反射式ストーブ。いつもお世話になっている人に「もう20年以上も使っているお気に入りなんだけれど、欲しいならあげるよ」ということで、遠慮せずいただいた次第。これがけっこう燃料の消費が控えめで、それでぬくぬくと暖かい。良いものもらってしまったなあ、ありがとう池田さん。  


Posted by sousuke at 18:32Comments(0)暮らしのこと

2012年01月01日

いつの間にか。



 古いものばかり、そんな物ばかりが身の周りにある生活。快適かと問われれば、まったくそんなことはないのだけれど、それなのに楽しい、それで落ち着く。ニンゲンの欲望というか、現状で満足してしまわないその習性は、発展を導き出す原動力…。それに、逆行して古臭い不便を楽しむという、偏屈かげん。新しい年というが、2011が終わって2012が始まったというだけでは、わくわくしないようになってしまったものだから、元旦の今日は引きこもってただただゴロ寝しています。テレビも観ずに、というか、テレビのない生活が今年から始まった、という事情。なきゃないで、まったく困ったりしないんですよね、たいていの物は。それで、居なけりゃ居ないで困らないもんです、たいていの人だって。存在感の薄い人物に憧れるなあ、まあそもそもそんな感じだけれど。
  


Posted by sousuke at 16:18Comments(0)暮らしのこと

2011年12月18日

つくる。



 古くからの知り合いというか、まあ友人のようなものなのだけれど、ぼくがいつも「けんちゃん」と呼んでいるその人物は、やることなすことダイナミック過ぎる。先月大きなビニールハウスを自力で建てて、そこにバナナやマンゴの木を植えたりして、その熱帯の木々が寒さに負けそうになったとみたら、即座に廃油ボイラーを自作してしまった。それも、使い古されて要らなくなった廃物を使い、約一晩かかって独りで徹夜して仕上げたという代物。写真はその製作途中で、燃焼効率アップと煤煙の抑制のために、二次燃焼の具合をチェックしているところ。こういうものをさっとつくってしまう、その行動力と閃きには、いつも関心させられてばかり。
 すごいんだよなあ、けんちゃんは。  


Posted by sousuke at 10:11Comments(0)暮らしのこと

2011年12月06日

暖かさを送る。



 フォトグラファーのコンドウさんに頼まれ、石油ファンヒーターと石油ストーブ計3台を梱包した。適当な段ボール箱がなかったから、いくつものダンボールを寄せ集めて、それで2台のストーブをぐるぐる巻きにして、それから残ったダンボールで1台のファンヒーターを包むようにして、なんとか3台を2つの荷物に仕上げた。しかし、みてくれは劣悪だ。
 もちろん梱包するだけが目的ではなくて、これを福島の「だれだれさん(被災者の方)に送っといて!」、と、コンドウさんから頼まれたわけ。不細工な梱包で申し訳ないのだけれど、これで黒猫ちゃんのところに持参したいと思う。今日出せば、明日着くかな。もうだいぶ寒いんだろうな、福島は。コンドウさんの送る暖かさはちゃんと届くだろうか。
(届かなかったときは、ぼくの責任が重大だ。梱包もう一度チェックしておこう…)  


Posted by sousuke at 13:14Comments(1)暮らしのこと

2011年11月30日

歩く。



 片道1時間半の編集室通い、というか散歩がてらの徒歩通いなのだけれど、それを始めて半年以上経つ。「毎日そんなに歩いているの、へー」と、感心されているふうで、実は呆れられていることに、ぼくはもう慣れてしまっている。相当暇なんだなあ、とでも言いたいのだろう、と。
 何が当たり前の常識で、ノーマルでないのは何なのか。そんなことを考えると、考えながら歩いていると、何も当たり前のことなんかないんじゃないのかなあ、と思ってしまう。さらには考えごとが深みにはまると足音はいつの間にかてくてくからとぼとぼになって、誰かに追い越されることもしばしばだったり。それで、考えすぎて頭の中の収拾がつかなくなったら、一旦空を見上げてみるのだ。それだけでリセットできるときもある。
 ほぼ毎日3時間歩く、頭の中に思いを巡らせてみる。見失っていること、気付きにくいことを取り戻す瞬間は、たいていそんなときにやってくるもの(ぼくの場合は)。
  


Posted by sousuke at 18:26Comments(0)暮らしのこと

2011年11月24日

抜く。



 蔵の改装やら、要らなくなったタンスの引き取りやら、屋根トタンの葺き替えやらのお手伝いをして、そこで生じた不要物(廃棄物ではなく)を利用して、わが西町編集室の作り込みをしているわけなのだけれど、とにかく面倒で嫌になっちゃうのが釘抜き。しかし、それをしないことには、釘がバリバリ打ち込まれている板切れや柱なんて、危険すぎて材料としては使えない。なので、「めんどくさいなあ~」と何度も同じひとり言を呟きながら(ツイートはしませんが)、それでせっせと釘抜きに精を出す。
 そんな古釘もけっこうたまってきたので、何かに使えないか検討中。できるだけ再利用したいんだけど、ね。古釘をまた使って打ち込む、とか。それがなかなか難しい(容易に曲がってしまうから)。
 
 というわけで、現在三種類の釘抜きを使って、せっせせっせと抜きまくっております。だからどーしたのよって言われたら、そりゃもうどーしようもないんですけど。  


Posted by sousuke at 12:50Comments(0)暮らしのこと

2009年10月13日

恋しい季節。

 いやいや、なぜにこんなに変るのだろうか。つい先日まで、タオルケットで寝ていた(つい先日、ではないな)のに、急に寒くなってきて、朝は布団から抜け出るのが相当辛い。けれど、楽しみもある。それが、薪ストーブ。あのポストーブに薪をくべて、さらにお湯を沸かしてコーヒーなんかいれたりして、それで読書しながらウトウト…、とか。というわけで、薪割りにも精出さないといかんなあ。薪割りは、薪割りとして楽しい。結局、非・日常ばかり望んじゃうんだよね。ないものねだりというか、飽き性というか。普段どおりのこと、実生活に退屈せずに、もっと楽しまないとなあ。そんなことも思った、今日この頃。


  


Posted by sousuke at 11:16Comments(0)暮らしのこと

2009年09月23日

ポスト+ストーブ=?

 知っている人は知っているだろう。しかし、知らん人はまったく知らんはずだ。まあ、そんなの当たり前だけれど、長野市内の某所には巨大な「丸ポスト」が聳え立っている、そんな場所があるのを、君は知っているか? 知らんのか? まあ、それならそれでかまわんけど…。ローカルのTV番組で取材されたこともあるらしいから、わりと知られた存在だと思っていたけど。あの、〇民病院の近く、というか…。
 そのドデカイ丸ポストは、だた「郵便ポストが好きなんだよ」というオッサンが手作りしたもので、素材は鉄。周りにある小さめで色とりどりのポストも、本人が作った(1つだけ本物がある!)。で、夏が過ぎ、秋になって、長野にとってはそれなりに厳しい冬、その足音が聞こえてきそうな、そんな季節。冬に備え巨大「丸ポスト」の脇には、薪がたんまり備えられている。その薪を焚いて暖をとるために、オッサンがこしらえたのがこれ!(写真)
 丸ポスト型の薪ストーブは、その名も「ポストーブ」。ベタである、見た目のまんま。しかし、なかなかの出来映え。こんな薪ストーブがあったら、冬が楽しくなるだろう。実は、ぼくは焚き火が大好きだ、キャンプではいつも火の番を買って出るくらい。いや、火の番はみんなやりたがるな、わざわざ買って出なくても。しかし、ヘタクソがやると煙ばかり出て涙目になる。やっぱり、他人には任せられんな…。そんな妄想をすると、やっぱり欲しくなるなあ、この「ポストーブ」。
 しかしながら、現在までに完成したのはこれ一点のみらしい。つまり、世界に一つのポストーブ。「欲しい人がいるなら作るけどね、薪もあるし」というオッサン。うーん、欲しいぞ。やっぱり欲しい。しかし、どこに置いて使えば良いのやら…。
 余談だけど、噂によれば戸隠の山里に姿を隠して創作活動にいそしんでいる某(Bau?)デザイナーが、ポストーブの新デザインを描いたそうな。かなり興味あるんだけど、オッサンはそれを作るのか、それでこの冬に間に合うのか?(どんなデザインなのかは全く不明)

 ちなみに、ポストーブを何食わぬ顔ですり抜けようとしてるのは我が相棒のソースケです。オッサンはたいそう気に入ってしまい「ポストーブ犬で良いんじゃねえか?」と言いますが、郵便配達はもちろん薪を割ったりくべたりもできそうにないので、「ポストーブ犬」の座は辞退するようです。だいたい「お手!」すらできないから、なあソースケ。


それでは、また。  


Posted by sousuke at 15:38Comments(2)暮らしのこと