石油のような化石燃料を燃やすと二酸化炭素が出る、というか燃焼することで炭素と酸素が結合して二酸化炭素になり、それで熱エネルギーも出るという、そんなはずだった、確か…。それで、植物由来の炭素、たとえば薪とか木質ペレットであれば、燃焼して二酸化炭素ができても地球の環境にはさほど影響はないんだよという、「ゼロエミッション」なる理屈が罷り通っていて、石油や石炭のような地下資源が燃焼した際に生じた二酸化炭素については、地球温暖化の原因とされている、らしく。でもって、原子力は燃焼ではなく核分裂で膨大な熱エネルギーを生む、ということで、地下資源でも二酸化炭素を伴わないという、そんなわけで地球にやさしいエネルギーということになっていた(その説には多くの異論があるようですが)。
エネルギーにまつわる事情は、大きな経済的な動きとある種の独占的かつ一方的な都合に支配されているようなので、なかなか本質的な議論が出来にくいような気がする。石油を売りたい人、電気を売りたい人、ガスの人、太陽熱(光)の設備を売る人、など…、それぞれが「いちばんエコだぞ!」を声高にアピールする様は、まさに「ご都合主義だよなあ」としか思えなかったり。未来のことを本気で考えるならば、それぞれの自己都合なんか放り出さないとダメなんじゃないか…。
とは言ってもねえ、この寒さは身に染みるというわけで、ぼくは石油ストーブに依存して二酸化炭素を排出しながら暖をとっています。それが悪いことなのかどうか、その辺のことは良くわからないし、わからなくても良いと思うし、わかるわけないよとも思う。
写真のストーブは石油ストーブの代名詞ともいうべき「アラジン」の反射式ストーブ。いつもお世話になっている人に「もう20年以上も使っているお気に入りなんだけれど、欲しいならあげるよ」ということで、遠慮せずいただいた次第。これがけっこう燃料の消費が控えめで、それでぬくぬくと暖かい。良いものもらってしまったなあ、ありがとう池田さん。