自分で「本をつくる」という、そんなことを企んでいると、やはり「別の人はどんな本をつくっているのかな~」と気になってしまうのは、それこそ人(「人間」と言い換えようかな)が比べたり比べられたりすることで、その存在というか、自らが置かれているポジションを確認して安心したがる、という精神構造によると考えることもできる。さらには、比べることでしか成り立たない、と思われるそんな価値観が現代社会を支配しつつあるのだとしたら…、などと、あえて小難しい感じを装ってこのブログを書き始めた意図は、秘密です。
さてさて、本題。そんな本の題は「UNIVERSAL SEX」。知る人しか知らない自称「身障芸人」のホーキング青山が、自らの生い立ちについて赤裸々に綴ったというだけの告白本で、テーマはずばり「身障者の性」。というものの、内容はそれほど「性」にこだわったものではなく、まあ日常としては切り離せないよね「性」や[性欲」や「セックス」のことも、という程度。で、この本を読むといつも思うのは、「やっぱり開き直っちゃうんだよな~、それが大事だよな~」ということ。どうにもならないようなハンディキャップでもその他の降りかかってきた不幸な出来事でも、それを乗り越えて次のステップへ歩を進めるには、「開き直っちゃう」のが最も効果的なやり方だと、それを再確認できる、というか。まあ、その「開き直り」にしても、他者に対して開き直るというより自らに開き直ってしまうというか、自分の現状を認めて受け入れることが、もしかしたらそんな「開き直り」なのかもしれないな、と。
こういう、やや真面目なことを書くと、一部の方々から「またつまらんブログを書きやがって」などといったクレームがくるけれど、それも甘んじて受け入れましょう。という、開き直りに似た、あきらめと悟り…。