2011年12月11日
知りたい欲求。

知らなくて良いはずのことまで、知りたがってしまうのは、人間の本性なのだと、それを再認識させられてしまった。「ゴーストライター」という仕事を、仕事として割り切っていたはずの主人公だったが、いつの間にかその割り切りが失われていく。その豹変ぶりからは人間の欲求として「知りたい欲求」があることを痛感させられる。そして、その欲求が行き着いた先で、真実を知ったとき…。(結末は書きませんが)
知るべきでない真実があるのなら、ぼくやあなたが詮索しがちなことにも知るべきでない真実があり、けれどそれを知りたがってしまうのは、なぜなのか。いわゆる典型的なサスペンスなのだけれど、観る者によって後味が違う、そんな映画だった。失望するかもしれないし、納得させられるかもしれない。まあ、とにかくユアン・マクレガーが良いね、屈折したゴーストライター役がはまっています。
長野松竹相生座・ロキシー(http://www.naganoaioiza.com/article/14124276.html)にて。
Posted by sousuke at 21:52│Comments(0)
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