さんぽ道

　二通目の手紙を頂いた。

　励みなるその内容に背中を押されつつ、それでも少しずつつくりあげる楽しみをひたすら味わうかのように、これからのことを考え、その考えを及ぼしつつ進めている。長野市の西町というところに開くその場所を「西町編集室」と名付けてみたのは、便宜上というか短絡的であることに間違いはないのだけれど、だいたい名付けというのは、そんなもので良いと思っているからこの名前を取り換えたりする、そんなつもりはないのだ。

　なにか新しいことをはじめるときに、その先の、たとえばうまくいって成功を収めたときのことを、しっかり想像できるのか。そのイメージづくりにこだわり過ぎてしまいがちなぼくは、そんな想像そのものを愉しんでいるふうでもあり、ことがなかなか為せないでいる。

　編集室内がすこし片付いたので、それで居心地が良くなったものだから、また草木が芽吹く季節の到来も無関係ではないから、想像物をいちいち取り出して現実の中においてみようと思う。それで、この西町編集室が、編集の仕事をはじめたときには、後押ししてくれた手紙の主にその報告と感謝の言葉をおくりたい。

　西町編集室に心当たりがある方、興味を持っていただいた方、そこそこ片付いたのでお気軽にどうぞ。そうすけ（犬）共々お待ちしていますよ。